Canon「RF14-35mm F4 L IS USM」発表とその作例が酷すぎた事について

Canon「RF14-35mm F4 L IS USM」

本日Canon(キヤノン)から「RF14-35mm F4 L IS USM」が発表されました。

いよいよCanon RFマウントでも、建築写真撮影に使用できそうなまともな性能の広角ズームレンズが発売されるようで興味津々です。

作例がヒドすぎる

で、下記に引用したCanon WEBサイトの「RF14-35mm F4 L IS USM」の商品発表ページを眺めていて唖然としました。

この紹介ページの中で掲載されている「焦点距離14mmの作例」写真ヒドすぎませんかね?

広角ズームレンズ“RF14-35mm F4 L IS USM”を発売 焦点距離14mmの超広角撮影とズーム全域での高画質を実現

カフェか何かの店舗内の写真かと思うのですが、パースはまぁいいとして(建築写真家としては全然よくないが)、解像感はないし、ピントは合っていないし、露出は間違っているし、「よくこんな写真を新製品のお披露目の場の作例として掲載したな」という逆の意味での驚きで、このレンズの性能の説明文なんて一切目に入ってこなかったです。

このレンズは大した事ない性能のレンズだよって事を伝えたいのかなと、悪意を勘ぐってしまうほどヒドい作例写真なので興味のある方はリンク先の作例写真を一度ご覧ください。

今どき、コンデジの作例でもこんなにひどい写真は載せないでしょう。

何よりこれがあのカメラメーカーCanonのマーケティングでっていうのが驚きで、何かの手違いで誤った写真が掲載されてしまったんだと思いたいところ。

ちなみにその作例のすぐ横にある、14mmと16mmの画角の違いを示した作例の説明文字のクオリティも、何だかWEBに弱い会社が作った資料みたいな印象で、Canonさんこれでいいんですか?っていう不安感がすごい。

余談ですが、その手のWEBマーケティングで言うとSIGMAさんのWEBサイトはすごくカッコいいし見られている意識が高いなと思います。

「RF14-35mm F4 L IS USM」のスペック

肝心の製品としてのスペックはいいんじゃないかなと思います。

歪曲収差の補正を電子補正に頼ることで、画角が広がったにもかかわらず軽量コンパクト(約540g)に仕上がっており、建築写真の現場でも使ってみたいなと思わせてくれるスペックです。(作例が全てを不安にさせてくれていますが)

あとは実際の写真がどんなものかで判断しないとですね。

電子補正後の歪曲がどれだけ抑えられているかと、解像度によっては建築撮影でも活躍してくれそうです。

建築写真家としてはEOS Rシリーズは例のバリアングル液晶の問題と、14mmより更に広角なズームレンズの発売と、広角シフトレンズの発売がまだなので導入しておりませんが、いつかはEOS Rシリーズのカメラを購入すると思うのでRFマウントレンズで魅力的なレンズが増えてくることを期待しています。