FUJIFILM X SUMMIT NYC 2022
追記*2022年9月9日に発表された内容をもとに本文を修正しました
「GF21mmF4 TS」は残念ながら発表されず、代わりに「GF110mmF5.6 T/S Macro」の開発が発表されました。
ティルトシフトレンズシリーズの開発が続くのは良いのですが、望遠側にいってしまったかぁという印象。
広角側が「GF30mmF5.6 T/S」だけだと、正直言ってかなり中途半端なので、富士フイルムにはぜひ更なる広角ティルトシフトレンズを開発していただきたいところです。
「GF20-35mmF4 」
2022年9月9日に、富士フイルムによる新製品発表イベント「X SUMMIT NYC 2022」の開催が予定されています。
おそらくそこで、昨年開発発表されたGマウントレンズ初の広角ズームレンズ「GF20-35mmF4 」が発表されるようです。
このレンズは開発発表の段階では開放F値不明でしたが、どうやら全域F4になるみたいです。
個人的には、ズーム域によって開放F値が可変するレンズは撮影現場でのミスに繋がりやすいのでF4通しは嬉しいです。
建築写真家的にはF5.6でもよかったんですが、一般的には開放絞りは少しでも明るい方が喜ばれるでしょうね。
発売がいつになるのかわかりませんが、建築写真撮影の現場で使用するのが待ち遠しいです。
「GF30mmF4 TS」→「GF30mmF5.6 T/S」
こちらも昨年、開発発表されたGFXシリーズ初のティルトシフトレンズですが、どうやら焦点距離は30mm、開放絞りはF4になるみたいです。→開放絞りはF5.6になるようです。
GFXシリーズで焦点距離30mm(35mm判換算24mm)なので、建築写真を撮影する人間からすると妥当な焦点距離というか、まぁ無難にニーズがあるだろうなっていう印象です。
ただ換算24mmは、世界的に見れば建築撮影で最も利用頻度が高いレンズなのかもしれませんが、狭小な住環境が多い日本の建築物を撮影するには少し画角が狭いです。
これでは「GF30mmF4 TS」「GF30mmF5.6 T/S」が、Gマウント初のティルトシフトレンズとして発売されたとしても超広角域をカバーできておらず、富士フイルムがGFXシリーズで建築写真撮影を売りにするには純正レンズラインアップ的に心許ない印象です。
「GF21mmF4 TS」?
と思っていたら、なんと新たに「GF21mmF4 TS」の開発を検討しているという噂が出てきました。(本当かどうかはわかりませんが)
焦点距離21mmだとすると35mm判換算約17mmなので、現状のキヤノンのティルト・シフトレンズ「TS-E」シリーズのラインアップ「 TS-E17mm F4L」と同じ画角になります。
本当に「GF21mmF4 TS」が発売されるのなら、ほぼ全ての建築撮影機材を富士フイルムの純正レンズでGFXシリーズだけでまかなえることになります。
このレンズが本当に存在するのなら、富士フイルムは本気で建築写真業界の撮影機材第一等の地位を狙ってきているということですね。
キヤノンもニコンもミラーレス専用マウントでは未だにティルト・シフトレンズ群は発売していないので、今ならかなりの人がGFXシリーズに興味を持つんじゃないでしょうか。
これはぜひ開発して欲しい!
GFXシリーズの広角レンズラインアップがすごいことになる
FUJIFILM GFXシリーズはラージフォーマットという性質上、他社フルサイズカメラと比較して動きものに強いカメラではないことは明白です。(位相差画素を搭載しているGFX100やGFX100Sでも厳しいものがあります)
その反面、どっしりと構えて撮影できるスタジオ広告写真や建築写真、風景写真では、その描写性能を存分に発揮できるので、GFXシリーズを特定のジャンルに特化していくのは販売戦略としては間違っていないと思うんですよね。
上記の3本のレンズが発売されたなら、広角レンズのラインアップが物足りないと言われていたGFXシリーズが、一気にミラーレスカメラで一番潤沢な広角レンズラインアップを誇ることになります。
しかも画質は、他社フルサイズミラーレスカメラよりワンランク上ですからね。
攻めてますね、富士フイルムさん。
もし新しいティルトシフトレンズも開発されているのなら「X SUMMIT NYC 2022」で開発発表だけでもしてほしいところ。
今後のFUJIFILM GFXシリーズの更なる展開に期待せずにはいられません。