FUJIFILM GFX100S
以前から購入するかもと言ってました、FUJIFILM(富士フイルム)の中判ミラーレスカメラ「GFX100S」を導入しました。
本当は発売が予定されている純正広角ズームレンズ「GF20-35mm」と、純正ティルトシフトレンズ「GF TILT/SHIFT LENS」が発売されてからと思っていたのですが、予定より早く購入することになりました。
あわせて純正Gマウントレンズも3本購入しましたが、当面の間はCanon EFマウントのティルトシフトレンズ群「Canon TS-E17mm F4L」や「「Canon TS-E24mm F3.5L ll」」をマウントアダプターを介して使用するつもりです。
Fringer FR-EFTG1
マウントアダプターは焦点工房の「Fringer FR-EFTG1」を購入しました。
仕事でFUJIFILMのGFXシリーズを使用するにあたって信頼できるマウントアダプターが必要だったんですが、焦点工房さんから精度の高いマウントアダプター「Fringer FR-EFTG1」が発売されたので、これもGFXを導入する一つのきっかけになりました。
では簡単に作例をお見せします。
FUJIFILM GFX100S+Canon TS-E17mm F4L
そもそもFUJIFILM GFX100Sがなぜ建築写真撮影に必要だったかと言うと、まさしくこのCanon TS-E17mm F4Lと(あとCanon TS-E24mm F3.5L llも)組み合わせる事を想定していたからです。
Canonのティルトシフトレンズ群の広大なイメージサークルは、GFXシリーズのセンサーサイズを完全にカバーしているため四隅がケラレることなく使用可能です。さらにその状態でシフト調整することも可能です。
GFXシリーズはセンサーサイズ44mm×33mmですので、レンズの焦点距離は35mm判で換算する場合約0.8掛けで計算できます。
例えばGFXシリーズで、Canon TS-E17mm F4Lを使用した場合には35mm判換算で14mm相当の焦点距離になり、Canon TS-E24mm F3.5L llを使用した場合には35mm判換算で19mm相当の焦点距離になります。
これらの超広角レンズであれば焦点距離が1mm変わるだけでも写る範囲に大きな変化が生まれます。


写真『A』は、FUJIFILM GFX100SにCanon TS-E17mm F4Lを装着してクロップなしで撮影。
写真『B』は、作例『A』と同じ位置から35mmフォーマットモードでクロップして撮影しました。
中判センサー(富士フイルムによるとラージフォーマット)で撮影したものが写真『A』。
一般的にフルサイズセンサーと言われる35mフォーマットで撮影したものが写真『B』になります。
アスペクト比4:3が良い
この違いいかがでしょうか。
やはり超広角の3mmの差は大きいですね。
またFUJIFILM GFX100Sの場合、アスペクト比(縦横比)が4:3になり35mmフルサイズセンサーのアスペクト比3:2よりも、横位置での撮影時に縦方向に画角が広がることも大きなポイントです。
建築写真においてアスペクト比3:2は少し短辺が短いと感じていたので、アスペクト比4:3は建物の外観撮影時にはかなり使いやすいですね。
Canon TS-E17mm F4Lとの組み合わせで心配された解像度に関しても、粗探しをしなければ問題なさそうですし、今まで出来なかったことが出来るようになるということに非常に価値があるので、これからの建築撮影でも活用できそうです。
ちなみに作例は微調整のみでほぼ撮って出しですが、富士フイルムの色味に関しても期待通り素晴らしいと感じています。
まとめ
ということで、FUJIFILM GFX100Sはすでに建築写真撮影の現場で使用していますが、思っていた以上の良い結果を得られています。
本格的なレビューはまたいずれ書こうと思います。
富士フイルムさん「GF20-35mm」と「GF TILT/SHIFT LENS」のテスト撮影、私にさせてくれないかな。