機材の話 ギア搭載自由雲台 Leofoto LH-40GR レビュー

機材の話  ギア搭載自由雲台 Leofoto LH-40GR レビュー

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雲台の話

ギア雲台 Leofoto G4を購入後、しばらく業務に導入して大変気に入りました。(ブログ記事「機材の話 ギア雲台 Leofoto G4 レビュー」)

それ以降、Leofoto G4のことも気に入りましたが、Leofotoというメーカー自体のことも信用できると思うようになりました。

さてそんなLeofotoが、今度は「ギア搭載自由雲台 LH-40GR」という特殊雲台を発売開始したので、早速購入して試用してみました。

ギア搭載自由雲台 LH-40GR

雲台の種類に関しては前回のブログ記事「機材の話 ギア雲台 Leofoto G4 レビュー」をご参照いただくとして、今回の「ギア搭載自由雲台 LH-40GR」はギア雲台でありながら自由雲台でもある、ハイブリッドな特徴を持つ特殊な雲台になります。

通常ギア雲台は精密な構図合わせを得意とする反面、スピーディに構図を変更することは不得意です。

で、その弱点を克服するために生まれたアイディアが、自由雲台の上にギア雲台を載せて、ギア雲台による調整は最小の範囲に留めて、大まかな構図の調整は自由雲台でやってしまおうという「ギア搭載自由雲台」です。

元々はアルカスイスモノボールP0ハイブリッドという製品が元祖となりまして、Leofoto LH-40GRはそれを模倣して作られた製品になります。

実際にどのように構図を調整するのかを画像で説明します。

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使用機材 SONYα7RⅢ,SIGMA12-24mm F4 DG HSM,MC-11

RRSのL型ブラケット付きのSONYα7RⅢは重量約700g。

SIGMA12-24mm ARTは重量1,150g。

マウントアダプターMC-11も含めて合計すると重量約2kgになりますが、問題なく保持固定操作が可能です。

それでは特徴について見ていきましょう。

外観

メカメカしくてカッコいいですが、思っていたよりも大きいです。

質感はチープではありませんが、Leofoto G4ほどは高級感を感じません。

販売元の情報に素材の項目がないので分かりませんが、Leofoto G4の超々ジェラルミンとは異なる素材なんでしょう。

重量

重量は740gで、Leofoto G4より50g重くなってます。

意外に高さがあります。

操作感

上部のギア雲台は滑らかに操作可能ですが、微動操作の為の二つのノブの操作感が異なります。

上側についている微動ノブは軽く動きますが、下側の微動ノブは上側のと比べると少し固めです。

自由雲台部分は、滑らか且つ強固に固定できますが、私はそもそも自由雲台が好きじゃなく、あまり自由雲台の使用経験もないので高級な自由雲台を使用されている方がどう思うかは分かりません。

耐荷重量

耐荷重量は20kgとされていますが、過信は禁物です。

自由雲台の上にギア雲台を載せるという元々無理目な構造をしているので、構造上ブレや重量に強いとは思えません。

ただ使ってみた感想としてはそこまでヤワな感じもしませんので、一般的な使い方であれば問題ないかと思われます。

クランプはアルカスイス互換

クランプはもちろんアルカスイス互換です。

ただし後述しますが、かなりイケてない部分もあります。

不満点

一番の不満点は、ベースパン部分の微調整が精密にできないことです。

ペースパンの微調整機構は自由雲台の下側についているのですが、重量級の機材を載せている時にパン操作をすると、微妙に思ったところで止まってくれずに行き過ぎたりしてしまいます。

Leofoto G4では、ベースパンの操作は思い通りに調整できますのでこの点はかなり残念でした。

ただ、このベースパンの微妙な調整が一発で決まらない問題は、私が精密な調整が必須とされる建築写真家であるから不満に感じる部分になります。

おそらく風景を撮影される方にとっては全然問題にならないレベルかと思われます。

 

もう一つ不満点があります。

クランプのパン微調整機構についてです。

言葉で説明するのが難しいのですが、クランプのパン調整ノブを緩めてクランプを回転させると、クランプ締め付けノブと干渉します。

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クランプのパン調整ノブを緩めてクランプを回転させると、写真のように途中でクランプ締め付けノブと干渉してしまう。

Leofoto G4の時にも説明しましたが、被写体に集中している際に誤ってクランプノブを回してカメラを落下させてしまわないように、誤操作防止のためにクランプノブをレンズの下に来るように回転させて使用したいのです。

もちろん、自由雲台部分を回転させてクランプノブをレンズの下側にくるように調整することはできるのですが、そうするとギア操作の微動ノブが思い通りの位置にこないというジレンマがあります。

クランプの締めつけノブは、是非ともレバータイプに変更していただきたいと思います。

買わなくても良かったかも

結論として、建築写真家としては買わなくても良かったかもしれません。

風景を撮影する時や、商品撮影の時には活躍してもらおうかなと思ってます。

Leofoto G4の件があったので期待値が高すぎた感はありますが、通常使用においては便利な雲台だと思います。

ちなみに、Leofoto LH-40GRのギア部分のみを切り離した、「Leofoto G2」という製品も販売されていますので、自分のお気に入りの雲台に必要な時だけギア機構を搭載するというのもありかもしれません。

一体型のものと比べて精度が心配ではありますが。

なんにせよ選択肢が増えることはいいことですね。